オルタナティブ投資


 東京株式市場で日経平均株価はこの日の安値圏で推移している。下げ幅は一時400円を超え、8400円割れまであと5円と接近する場面があったが、その後は8400円台前半で推移している。日本の連休中、米株安が進んだほか、きょうの外国為替市場で円相場が1ドル=90円を超えて上昇していることが重しとなっている。トヨタやソニーといった輸出関連株の下げが目立つ。東証株価指数(TOPIX)も朝方から下げ幅を広げた後、安い水準で小動きが続いている。 米銀大手シティグループが08年10―12月期に計上する損失が拡大する、とのused truckを受け、三菱UFJ、みずほFGといった大手銀行株が下げている。また不動産ファンド運営のクリードが9日、会社更生手続きの開始を申請したことで、不動産業界を取り巻く経営環境の厳しさへの警戒感が再燃していることもきょうの相場の重しになっている。業種別TOPIX(全33業種)で「不動産業」は8%を超す下げで、現時点の下落率首位となっている。 10時現在の東証1部の売買代金は概算で4180億円、used trucksが同6億2412万株。値下がり銘柄数は1537、値上がりは110、変わらずが55。 東京外国為替市場で円相場はやや伸び悩み。10時時点は前週末の17時時点に比べ1円67銭の円高・ドル安水準の1ドル=89円48―53銭前後で推移している。前日の海外市場で一時88円89銭まで円高・ドル安が進んだことから、ドルを買い戻す動きが出やすくなっている。10時前の中値は「ややドル不足だった」(国内銀行)との指摘があった。 ユーロは対ドルで下げ幅を拡大。10時時点では前週末の17時時点と比べて0.0364ドルのused truck for sale安・ドル高水準の1ユーロ=1.3307―10ドル前後で推移している。スペインの格下げ懸念などユーロ売りにつながる材料が意識されていることに加え、欧州中央銀行(ECB)が15日の理事会で追加利下げを実施するとみられており、「ユーロの下値を探る動きが出ている」との声が聞かれる。 日経平均先物3月物は軟調。一時は前週末の大引けに比べ420円安い8430円と昨年12月17日以来ほぼ4週間ぶりの安値水準まで下げ幅を拡大した。前日の米株式相場の下落や円相場の上昇を嫌気した売りが膨らんでいる。13日付のused trucks for saleが「ソニーの2009年3月期の連結営業損益(米国会計基準)が1000億円規模の赤字になる見通し」と報じ、「輸出企業の業績悪化に対する警戒感が改めて強まった」(準大手証券の先物担当者)ことも売りを誘っているという。8500円の水準で400枚の大口売りが出たことも水準の切り下げにつながった。 前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落で始まり、下げ幅は350円を超えている。日本の連休中、米国では雇用情勢の悪化を示す統計が発表され、株安が続いたため、幅広い銘柄が売り先行で始まっており、8500円を割り込んでいる。外国為替市場で円相場が1ドル=90円を超えて上昇しておりトヨタは大幅安となっている。東証株価指数(TOPIX)も続落して始まった。 寄り付きから下げ幅を広げる展開となっている。日経平均が取引時間中に8500円を割りこむのは08年12月24日以来、ほぼ3週間ぶり。9時15分時点で東証1部の約85%が値下がりしている。 東証寄り付き前の大口成り行き注文は売りが6480万株、買いが2930万株で差し引き3550万株の売り越し。市場筋によれば朝方の外資系証券会社経由の売買注文動向(株数ベース)は売り越し観測が出ていた。 東京外国為替市場で円相場は大幅に4日続伸して始まった後、一進一退。9時時点では1ドル=89円43―47銭前後と前週末の17時時点と比べて1円72銭の円高・ドル安水準で推移している。9時以降は東京市場の株安進行を背景に投資家のリスク許容度が低下するとの見方から円買い・ドル売りが入り、円は強含んだ。ただ一方的に円を買い進む動きは出ておらず、一段の円上昇には至っていない。 円は対ユーロで大幅に反発して始まった後、小動き。9時時点では1ユーロ=119円47―50銭前後と前週末の17時時点と比べて5円15銭の円高・ユーロ安水準で推移している。スペインの格下げ懸念を背景にユーロ売りが強まるとの見方が出ている。市場では欧州中央銀行(ECB)が15日の理事会で追加利下げを決めると見られており、ユーロ軟調の地合いが続いている。 寄り付きの日経平均先物3月物は大幅に続落して始まった。売り気配で始まり、前週末の大引けに比べ310円安の8540円で寄り付いた。同時点の売買高は4896枚だった。東京市場が休場中の12日の米株式相場で実体経済の悪化や企業業績への警戒感からダウ工業株30種平均が4日続落したことに加え、外国為替市場で円相場が1ドル=89円台半ばと前週末夕時点に比べ2円近く上昇していることを嫌気した売りが先行している。 TOPIX先物3月物も続落。前週末の大引けに比べ31.0ポイント安い823.0で寄り付き、同時点の売買高は2735枚だった。 前場寄り付き前の大口成り行き注文で、主な売越銘柄は、みずほFG197万株、三菱UFJ132万株、双日52万株、三菱商47万株、日産自45万株、コマツ43万株、ソニー39万株、三井住友FG30万株、トヨタ33万株、ソフトバンク27万株、野村26万株、ホンダ20万株、住友電とキヤノンが各14万株、住友商10万株、オリックス3万8730株、NTTドコモ2120株、ヤフー870株、JT530株など。 一方、主な買越銘柄は長谷工21万株、サニックス16万株など。 東京外国為替市場で円相場は大幅に4日続伸して始まった。8時30分時点では1ドル=89円26―30銭前後と前週末の17時時点と比べて1円89銭の円高・ドル安水準で推移している。前日の海外市場では米株安を背景に円買い・ドル売りが優勢となった。クロス円取引(ドル以外の通貨に対する円の取引)でも円買いが進み、対ドルで円を押し上げた。円は88円89銭と昨年12月19日以来の高値水準を付ける場面があった。この流れを引き継ぎ、東京市場でも円買いが先行している。 円は対ユーロで大幅に反発して始まった。8時30分時点では1ユーロ=119円33―37銭前後と前週末の17時時点と比べて5円29銭の円高・ユーロ安水準で推移している。スペインの格下げ懸念や欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測を背景に前日の海外市場で円買い・ユーロ売りが強まった流れを引き継いだ。 ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に4営業日続伸。前週末比1円20銭円高・ドル安の1ドル=89円15―25銭で取引を終えた。株式や原油先物相場の下落などを背景に円買い・ドル売りが優勢となった。円は一時88円89銭まで買われ、昨年12月19日以来の円高水準を付けた。 企業業績に対する警戒感などを背景に同日のダウ工業株30種平均は4日続落した。前週末発表の米雇用統計が悪化するなど米景気懸念も根強く、円買い・ドル売りが入った。この日は原油先物相場も急落。オーストラリアドルやカナダドルといった資源国通貨に対して円が大きく上昇。クロス円取引(ドル以外の通貨に対する円の取引)で円買い圧力が強まったことも円買い・ドル売り要因となった。 午前中には米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペインの長期ソブリン格付けについて、最高水準である「AAA」を格下げ方向で見直すと発表した。これをきっかけに円が対ユーロで一段高となり、対ドルでも上げ幅を拡大した。引けにかけては持ち高調整の円売り・ドル買いが出て、やや上げ幅を縮小した。( 米国株式市場で日本株の米預託証券(ADR)は、同日の米株式相場が大幅に下落したことを受け、ほぼ全面安で終了した。ソニーが約2%下落。QUICK端末などを通じて日経ニュースが「ソニーの2009年3月期の連結営業損益(米国会計基準)は、1000億円規模の赤字になる見通し」と報じた。野村も2%超下落。半面、NTTは小幅に上昇した。 前週末9日との2営業日合計でもほぼ全面安。アドテストの下げが目立った。日産自、トヨタ、ホンダの自動車株や三菱UFJ、みずほFGが軟調。9日に09年の経営方針を発表したパナソニックもさえない。( 米株式相場は続落。ダウ工業株30種平均は4日続落し、前週末比125ドル21セント安の8473ドル97セントで終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、同32.80ポイント安の1538.79だった。今週から本格化する2008年10―12月期の企業業績発表への警戒感などが相場の重しとなった。